安倍晋三首相の人形と「地方こそ、成長の主役。」と書かれたポスター

2015年に撮った人形とポスター。

さて、28日に衆議院の解散が確定して、昨日から政治報道が激しくなっておりますので、自分の備忘録を兼ねて、記事をちょこっとスクラップしておきたいと思います。

安倍総理大臣は、子育て世代への投資の拡充に向けた消費税の使いみちの見直しや、北朝鮮情勢への対応について国民の信を問いたいとして、今週28日に召集される臨時国会の冒頭に衆議院の解散に踏み切ることを正式に表明しました。
「28日解散」表明 各党は NHK NEWA WEB (9月25日 20時55分)

「国民の信を問いたい」と言われても、政治に参加した実感がいまいち湧かないんですよね、選挙って。

選挙が終わると、選挙期間中には言っていなかった主張が飛び出したりしますし、自分が投票しなかった党が、勝った政党と連立組んじゃったりしますしね。

そもそも消費税増税後の使いみちって、昨日までにそんな議論が、私たち国民に届いてましたっけ? というのが正直な感想。

どうもこの、大人には仕事のしがらみがあるために、「あまり大きな声で政治・政策に関する話しないもの」という不文律が日本にはあるような気がしていますが、民主主義における政治とは、本来、私たち国民の生活と権利を守るためにこそ使うものなので、もうちょっと大きな声で、落ち着いて、政策に関する議論が交わされる世の中になってもいいのにな、と改めて感じます。

で、安部総理は、やはり改憲を目指しております。(↓記事参照)

安倍総理大臣は憲法改正について「北朝鮮がこういう状況の中で最前線で頑張っている自衛隊の存在を選挙公約でどのように書くか、自民党の中で議論していく。基本的には自衛隊の存在を憲法に明記することに向けて議論が進んでいくと思う」と述べました。そのうえで安倍総理大臣は「与党だけで憲法改正の発議ができるとは考えておらず、多くの党の賛成を得たい。東京都の小池知事も、日本維新の会も憲法改正には前向きだと思う」
首相 改憲で維新や希望の協力に期待 NHK NEWS WEB (9月25日 22時20分)(動画付き)

戦後70年以上が経過して、憲法を改正すべき項目もあるでしょうし、改正すべきではない項目もあるでしょう。

各条文について、改正案を基にしながら、個別にしっかりと、国民全体を巻き込んで議論・検討していかないといけないと思うわけです。

そのためにも、マスコミにはきちんとした報道=国民への情報提供をお願いしたい…。

で、動きましたね、小池百合子都知事。今度は、「希望の党」だそうです。

「リセットして、私自身が立ち上げる。直接、絡んでいきたいと思っている」と述べて新党をみずからが立ち上げる考えを示したうえで、「誰が共同代表かとよく聞かれるが私がしっかりと旗を掲げるということで明確になる」と述べ、代表に就任する考えを明らかにしました。
小池知事 新党代表に就任の考え 都知事も継続の意向 NHK NEWS WEB (9月25日 14時45分)

何社かの記事を読みましたが、7月に「都政に専念する」と言って、都民ファーストの会 代表を辞任したばかりであることにツッコミを入れているところは、ほとんどありませんね。朝日新聞デジタルには、小池氏「見てのお楽しみ」 新党結成に公明「裏切りだ」(2017年9月26日04時29分)という見出しで、小池都知事の笑顔の写真が載っています。しっかり、人気の後押しとなっております。

ちなみに↓が、都ファ代表辞任の時の記事。

「二元代表制等々への懸念があることも想定すると、私は知事に専念する」(中略)小池氏は6月1日に自民党に離党届を出し、都民ファーストの代表に就いた。知事と政党代表の兼任については「議会のチェック機能が働かなくなる」との批判があったが、小池氏は「(都民ファーストの候補は)専門性があり、私を非常に力強くチェックしてくれる」と反論していた。
小池知事、「都民ファーストの会」代表を辞任へ 朝日新聞デジタル (2017年7月3日12時23分)

というわけで、「本当に都政に専念できるんですか?」といったツッコミもあまり出ないままに小池都知事の人気は温存。剛腕ですね。剛腕と言えば小沢一郎氏を思い出しますが、小沢氏に、小池氏のような人気があったら、今頃どんな永田町になっていたのでしょうかw

今朝の朝日新聞デジタルには「代表に小池氏」自民誤算 「東京は全滅」恐れる議員も(2017年9月26日09時33分)という見出しがドーンと出ておりまして、またもや小池都知事は満面の笑みで写っております。自民党にとっては、これ以上の強敵はないでしょう。

そして、「日本のこころ」の中山代表が「希望の党」に合流。

そもそも、この「日本のこころ」という政党はどういう存在なのか、よく分かりませんね…。
石原慎太郎氏をはじめとする、おじいちゃんたちが集まった「次世代の党」(英語表記:The Party for Future Generations)から変名を重ねて、「日本のこころ」となったわけですが代表が抜けて、いずれ自然消滅するようです。

中山氏は「新しい政治を作り出す時期になっていると考えており、小池知事と話してほとんど意見の相違はなかったので、同じ政党として活動していけるだろうという思いに至った」と述べ、東京都の小池知事が代表を務める新党「希望の党」に参加するため、代表を辞任して離党したことを明らかにしました。
こころ 中山氏が代表辞任して離党 党は当面存続 NHK NEWS WEB (9月25日 21時01分)

我が家からも近い選挙区で比例当選していた福田峰之氏(マイナンバー担当大臣などを務めておられました)が、自民党を抜けたことも記事になっていますね。知名度が高い人ではないので、ニュースを見てからググった方も多いでしょう。ついでに、「若狭勝って誰だろう?」とググった方も多いのではないでしょうか。私もググりましたw 「日本のこころ」も中山代表もググりましたw

「若狭勝衆議院議員らとともに新しい政党を作り、これから嘱望される新たな人材を作る仕事をしていきたい。新しい政党で選挙を戦いたい。批判を受けても、議員になって自分が果たさなければならない施策を具現化したい」と述べ、東京都の小池知事と近い若狭勝衆議院議員らが今週結成する新党に参加したいという意向を重ねて示しました。
自民 福田副大臣 離党届を提出 新党へNHK NEWS WEB (9月25日 11時38分)

そして民進党。

前原氏は、「衆議院選挙の小選挙区は1対1で戦う選挙だ。有権者の大きな部分は無党派層で、支持を決めていない人たちがおり、どう受け皿を作っていくのかということが、大変重要だ」と述べ、与党の候補者に対じするため、小選挙区で候補者の一本化に努力する考えを示しました。
民進 前原代表「どんな手段でも安倍政権を止める」

まぁ、民進党がボロッボロになったからこそ、安倍首相は解散を決めたのでしょうから、何をどう止めるつもりなのか…。日本に二大政党制が根付く日は来るんでしょうか。野党にも腰を据えて頑張って欲しいところです…。

いずれにしても、選挙には多額の税金がつぎ込まれます。

産経ニュースは、衆院選1回実施にかかる費用を約800億円と報じているが、2012年の衆院選では、約650億円の税金が使われている。なかでも最も費用がかかっているのが、選挙の事務にかかる費用だ。この費用は選挙執行経費基準法などに基づき国が負担することとされており、2012年12月に行われた衆議院選挙では、約588億円が使われた。
解散総選挙? 衆院選ではどのくらい税金が使われるのかHUFFPOST (2014年11月12日 15時47分 JST | 更新 2015年02月21日 23時13分 JST)

選挙は、国民のために行われるのが大前提。

法律上、解散に「大儀は必要ない」ので、まぁこういう流れになっておりますが、こんなに税金使うんですよねぇ…。

安倍内閣の支持率だって、もう少ししたら普通に回復するんじゃないのかしら…と個人的には思うわけで、野党がボロボロな今、私たち国民にはほとんど選択肢らしい選択肢がない状況で選挙を実施されるよりも正直戸惑いますw

2018年の任期満了まで待って選挙しても、自民党が勝ちそうな気もするんですけどね。それでもやっぱり森友・加計問題や“共謀罪”と呼ばれる「テロ等準備罪」が原因となってボロ負けする可能性も大いにあるわけで、「だからこそ今ここで衆議院解散を仕掛けたんだ]という流れが透けて見えるのが、国民としては、今ひとつスッキリしないところ。

何にせよ、大手マスコミには、日頃から、「政局」ではなく「政策」を報じていただき、私たち国民がしっかりと政治に向き合うための基礎を作って欲しいものです。「テロ等準備罪」なんかも、“共謀罪”としてゼロか100かで声を荒げるのではなく、対案示して世論および永田町を動かすぐらいしてもいいのに。

不倫などのスキャンダルをあさるばかりの “文春砲” とか、そんなもんは、どうだっていいんですから。

……でも、ゴシップって売れるんですよね。