今日、2018年9月20日、自民党総裁選の投開票が
行われ、安倍晋三 現・総理大臣が3選を果たしました。

対立候補は、石破茂元幹事長のみ。

得票数は、以下の通り。

 安倍晋三
  国会議員票:329票
  党員票:224票
   計 553票

 石破茂
  国会議員票:73票
  党員票:181票
   計 254票

投票前の報道などからすれば、石破氏は票を
獲得したのではないでしょうか。

直前に「石破支持」を表明した小泉進次郎は、
やっぱり国民の人気取りが上手いなぁ、と
思うほかありませんでしたが。

でも、この総裁選
「どちらが勝つか」、といっても一般国民には
手出しの出来ない話。

つまらないのは、その1点につきます。

まぁ、これは党の総裁を決める選挙だから、
自民党員以外には関係ない理屈になりますが…

ただ、日本の政治では、
政権与党の総裁が、基本的にそのまま
総理大臣に任命されるのが道理。

問題は、ここでしょ。

私は特に「石破氏に勝って欲しかった」わけ
ではありません。

どちらが勝っても、まぁ、自民党の選ぶこと
ですから、それはいいんです。

しかし、勝った方が総理大臣になるのと
ほぼ同意なのですから、
そうは割り切れません。

日本の元首を選ぶ争いであったなら、
私たち、自民党員以外の人間にも投票券が
欲しかったなぁ、と。

これは、昔っから思っていました。

戦後、日本の「親分」のような存在で
あり続けているアメリカでは、
大統領を選ぶために、大々的な選挙をしています。

予備選挙があって大統領候補者が決まって
国民が選挙人を選び、その選挙人が最後に
大統領候補に投票して決着する……という
わけで、何だか、結構面倒そうですが、

日本でも、ああいうことをやってみたいな、と。

アメリカ流がいいのか、悪いのか……
簡単には言えないでしょうが、
オバマ氏が、アメリカ史上初の黒人大統領に
なった時は、結構感動してました。

私が子どもの頃は、自民党一強時代。

選挙権がなくて、ぼーっとしている私には
選挙は、自民党の議席数を確認する儀式のような
印象がありました。

野党にも名物政治家が一杯いて
テレビを賑やかしていましたが、
エライんだか、エラくないんだか、
よく分かりませんでした。

そして、自民党総裁 = 総理大臣ですから、
「選挙って何の意味があるんだろう」と
思ってました。

国民の一票より、
党内の派閥争いの方が、
よっぽど重要なんじゃないか、と
大下英二氏のルポルタージュなどを
読みながら、首をひねってました。

そんな私が、「日本でも総理を国民投票で
選ばせて欲しい!」と、改めて熱望したのは、

2009年の第45回衆議院議員総選挙で、
民主党が大勝し、政権交代を果たした時でした。

だって、

だって……

選挙中は小沢一郎を軸として見せながら、
選挙が終わったら、鳩山由紀夫が党首で
総理大臣!

「えー、それはないわ!」と思いましたもの。

悪人顔で、マスコミにも嫌われている小沢一郎が
幹事長じゃなくて、表に出てきたら、どんなこと
するんだろう……っていう興味もあったのに……。

しかも、鳩山由紀夫は、見るからに頼りない。
そしたら案の定……。

その後の菅直人も、酷かった……。

実際のところどうだったのか不明ですが、
東日本大震災発生時「ヒドイ対応をしていた」という
悪い評判も飛び交っていました。

民主党政権の最後は、野田佳彦。

この人の印象はそんなに悪くないんですが、
民主党政権時代に、いろいろと悪い印象が
沁みついてしまって……

そこからの自民党 第二次安倍政権ですから、
何のかんのと、安定感もあって政権は
2012年から続いています。

安倍総理について言えば、
憲法改正を軽んじている感があって、
その点には大きな違和感がありますし、
憲法改正草案の内容など、もっとしっかり
議論すべきだろうと思っています。

大手マスコミも、適当な概説ばかりしていないで
きちんと国民の議論をリードしてください。
お願いします。

と、話が少々逸れましたが、
やっぱり日本の選挙って、もうちょっと
何とかならないものなんでしょうかねぇ。

選挙で、きちんと考えて、投票しても、
その政党(期待した政党)が
投票していない党(望まない政党)と
連立組んじゃったり……。

自民党に投票しても、
公明党と手を組んじゃうし。

選挙区内の候補者個人を見込んで投票して、
比例代表には別の政党に一票を投じるような
抵抗をしてみても、結局は「党内政治」の
数の論理に負けてしまう……。

何というか、選挙の時だけ国民の方を
向いているフリをして、
選挙後になったら、好き勝手に振舞われて
しまう……そんな印象が強かったです。

そう、あくまで、印象の話。

じゃぁ、本当のところはどうなんでしょうか。

少なくとも、ほったらかしてちゃいけませんよね。

私たち国民は、もっと政治に近づかなきゃ
いけないな、と改めて思っています。

遠くで、権力者たち、お金持っている人たち、
企業に、官庁に、アメリカなどの外圧が
グチャグチャと好き勝手にやっているような
印象だけ持って、国の端っこでボーゼンとして
いるだけじゃなくて、少しでも、
「自分たちの生活」を守るために、
政治の世界にも、「主権者たる国民」として、
もっとドンドン踏み込んでいきたいな、と
思いました。

で、どうすればいいのか?

今はまだ、よく分かりません。

民主主義って、完成したわけじゃないですよね。

一生懸命、追い求め続けないと、いけないもの
だと思っています。

せっかく平和な日本なんですから、
今後、もっと良い国にしていかないと
いけないな、と。

だから、「支持政党がどこか」という事ではなく
「政治そのもの」について、もっとオープンに
議論できる日本であって欲しい!
そう思います。

子どもたちのためにも、
ちゃんと考えなきゃいけないことがある、と
そんなことを思いながら、
横目に見ていた自民党総裁選でした。

今日も、新しい気づきに感謝です。