夏休みが終わり、新学期が始まる今頃が
学生の自殺が増える時期なのだと
聞いていたら、本当に自殺のニュースが
流れていました。

高2「まさか今日死ぬなんて」、書き込み自殺か
8月28日(火)13時38分 読売新聞

「まだ若いのに…」

とは言いません。

老齢でも、自殺はダメです。

何で自殺はダメなのかと問われても
「これが正しい!」と胸を張って
答えることはできませんが、
一応答えます。

あなたの人生、他人に屈して、
自分の手で捨てていいんですか?
、と。

私も、若い頃は「自殺」が脳裏に
ちらついていました。

「自殺」というか、
「このまま、いなかったことにしたい」
「自分の存在をなかったことにしたい」

そんな思いでした。

だって、自分に自信が持てなくて、
「今ここに自分が存在していいのか?」
「自分の存在は認められているのか?」
そんな事が、さっぱり分からなくて、
いつ、どこにいても、心象風景の中では
荒野に一人ぼっち、強風の中に傘差して
それでも倒れないように
歯を食いしばっているような、
そんな毎日でしたから。

だから、無理に強がって生きてきた側面
もあります。

辛かったですよ。

私の場合、家庭に問題があって、
幼少期……4歳の時には確実に、
自分の価値を捨てさせられました。

それは、2年近く前に受けた
カウンセリングで、ようやく
自覚できたトラウマでした。

私の前半生、結構ボロボロですよ。

自分に自信が持てないと、体の中に
空洞を抱えているような虚無感に
支配されるんです。

あれ、辛いんですよ。

でも、何で自信が持てないのか
自分では分からないものです。

カウンセリング受けて、
本当に良かったな、と思います。
すっかり楽になりましたからね。

よく、「人生リセットしたい」って
言いますよね?

ファミコンが流行った私たち世代には
「リセット」って、非常に分かりやすい
概念でした。

でも、「人生リセット」したら
もう一度、同じ時間を生きなきゃ
いけないじゃないですか。

私は、それを考えると辛くて面倒で…。

だから、若い頃は「リセット」じゃなくて
「存在」をなかったことにしたかった。

でも、死ななかった。

私が中学校に上がる頃には、
当時ひどかった校内暴力も、
すっかり収まっていたし、
今ほど陰湿で執拗なイジメも
なかったし、
親世代の、教師への尊敬の念も
残っていたから、
イジメに加担するような教師も
いなかったし。

まぁ、時代が違いますし、
結果として、死を選んでしまった
多くの人たちと、私が生きてきた
環境も違います。

だから、
「私が死ななかったんだから、
あなたも死ぬな」とは言いません。

でも、もう一度書きます。

あなたの人生、他人に屈して、
自分の手で捨てていいんですか?
、と。

学校が嫌なら、逃げればいいんです。

正直、日本の義務教育受けただけで、
賢くなる人はいません。

学校なんか、行かなくても死にません。

学校行っても、バカは治りません。

だって、あなたをイジメる人間は、
学校に楽しそうに通っているんでしょ?

その人たちの思考や行動が、
学校教育で改まりますか?

改まりませんよね?

学校なんて、そんなもんです。

で、大人の人たち。
会社が辛いなら、転職すればいいんです。

あなたが重ねてきた努力が、
きっと報われる場所や出会いがあるでしょう。

「バカで愚か」だとしか思えない相手に
あなたの心や体を虐げられているなら、
きっとその相手は、本当に「バカで愚か」
なのかもしれません。

そんな相手に、そのまま屈するのは
割に合わないと思いませんか?

どこかに相談して、
「相手にも、言い分があるはずよ」と
言われたことはありますか?

あるいは
「あなたにも原因があるはずよ」と
諭されたことはありますか?

そういう話の進め方、考え方を、
私も完全には否定しません。

でも、あなたの弱り切った心に、
聖者のような公正さでモノを考え
させようとする親切は、
人が思う以上に残酷なものです。

あなたはまず、あなたの心を
救えばいいんです。

年齢は関係ありません。

まずは一回、自分を冷静に振り返る
ために必要な、「心の余裕」を
取り戻しましょう。

そのために、一度、
嫌な場所から、
嫌な人たちの集まりから、
距離をとって、
たっぷり睡眠をとって、
美味しいものでも食べましょうよ。

この世のすべての人の人生は、
その人自身のためにあるんです。

まずは、自分を愛してください。

くさいセリフですが、すべては
そこから始まると信じています。

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