この間、セミナーコンテスト東京でお世話になった
板坂裕治郎さんのブログに
「東京人が作り上げる【ザ・東京人】という虚像」というエントリーがありました。

エントリーの内容はリンク先を読んでいただくとして
当日の最初のご挨拶から、懇親会でも仰っていたこと
がそのまんま書かれているわけですが、
要するには

 東京以外から来た人たちが、
 虚像の東京人を演じてるんじゃないの?

というお話。

これ、昔から言われていることですが、
今の東京には、生粋の江戸っ子というのが
少ないものです。

正直、生粋の東京人は口が悪いですよw

「育った水が悪いからね」といって、
お互いに笑ってたものです。

大好きなのが
「江戸っ子は、五月の鯉の吹き流し
 口先ばかりではらわたはなし」
って川柳ですね。 

それこそマシンガントークで「バカだねぇ」とか
「バカだろう」とか「どうしょうもないねぇ」
「冗談じゃないよ」
「俺の知ったこっちゃねぇよそんなの」
なんて言葉がポンポン飛び出すのが、東京流。

大体、「知ったこっちゃねぇよ」って
勢いで答えた後で、照れながら相談に乗ったり。

西の方は「アホ」が好きですが
東の方は「バカ」が好き。

「『バカだねぇ』っていうのは誉め言葉です」って
故・立川談志師匠も仰ってました。

ビートたけしの「毒舌」は、非常にきれいに
ディフォルメされて、ギャグに昇華された
東京人の話し方。

毒蝮三太夫の「毒舌」も、非常に人生の
機微を良く分かっている東京人の
気遣いのトーク。

でも今、よそよそしい東京が「標準」に
とって変わってしまった感が強いですね。

とにかく、他人が傷つかないように上辺だけ
取り繕う日本……それを体現する大都市「東京」。

今は、小学生同士「さん」付けで
呼び合うように指導されていて、
場合によっては、「あだ名禁止」なんて学校も
増えているようです。

これも、上辺だけの平和。

人の心を理解しない、上辺だけの丁寧さは、
毒にこそなれ、薬にはなりません。

もっと気楽な東京であって欲しいものです。