デッサン人形を使った話し合いのイメージ

こんにちは、株式会社プラップル コピーライターで
ソコキコ™オフィシャルトレーナーの佐藤秀治です。

2017年11月から、私自身が積み重ねてきたインタ
ビューの経験とテクニックを土台にして、コミュニ
ケーションに関するセミナー/ワークショップを重
ねてさせていただいています。

曲がりなりにも人様の前に立つ以上、自分への新し
いインプットも増やす必要があって、それまでまっ
たく縁のなかった「自己啓発系」の書籍などに目を
通すようになりました。

驚いたのは、そうした本の多さです。

正直、あんなにあるとは思っていませんでした

書店で、いままでスルーしていた「ビジネス系」
というか「自己啓発系」の棚に立ち止まってみる
と、コミュニケーション…「聞き方」「話し方」
に関する本も、非常に多く世に出ていることを
知りました

いろいろ拝読して分かったのは、「聞き方」「話
し方」について、伝えるべきことは、基本的に同
だな、ということです。

私は、19歳でフリーライターとして仕事をする
経験を経てから紆余曲折。アルバイトやら何や
ら雑草よろしく仕事を重ねて今日に至ります。

この間、というか子どもの頃から、師匠と呼べ
る存在もなく、フリーライターになって以降も
インタビューのスキルなんて、誰にも習うこと
はありませんでした

私が人見知りであることは、以前書きました

大変なプレッシャーを感じながら、あちこちで
取材してきました。
しくじらないように、工夫・努力を続けてきま
した。

まず、笑顔を心がけました。

これは基本中の基本です。

取材先に集合する前にトイレを見つけて、鏡の
前で笑顔の練習をすることもありました。

インタビュー中は、笑顔を絶やさないように努
力しました。
取材以外でも、お客様とお会いする時は、同じ
ように笑顔を保つ努力を続けてきました。

「目の奥が笑っていない」と
言われたりもしましたw

でも今は、普通に笑えています。

その理由は明白です。

自分で、自分の価値を
認められるようになった
からにほかなりません。

そして、いろんな「自己啓発系」の本……
「聞き方」「話し方」に関する本を読んで
思い出したことがあります。

それは……

ノウハウだけを意識して
人と対話を重ねても、
自分の心が救われることはない

ということです。

私自身の経験に沿ってもう少し正確にお伝
えすると、
 人の顔色をうかがい続けたり、
 相手に忖度(そんたく)したり、
 仕事の都合ばかり考えたり、

そんなことにばかり意識して、コミュニ
ケーションしていても、自分の心は救われ
ないということです。

もっとも、仕事の方はうまくいきます。

それは、努力に応じて、うまくいきます。

それでも、心は疲弊していきます。

ずーっと仕事を続けてきて、
仕事で成果を挙げて、
仕事に対する自負・自信を重ねても、
手に入れたのは「自分を偽る心の鎧」
かりでした。

「自己啓発系」の「聞き方」「話し方」
に関する本を読んでいて思い出したのは、

多くの人と活発にコミュニケーションし
ながら、より深い孤独を感じた経験です。

「自分じゃない自分」で
人と接しても、
「救われたい自分」は
救われないままです。

心の疲労はたまり続けます。

心の疲弊を軽減するために必要なのは気
の置けない友人・知人や家族などとのリ
ラックスできるコミュニケーションです。

あるいは、自分の心を慰めてくれる、
自分の信じる価値感を補強してくれる
エンターテインメントです。

エンタメの種類は様々です。
私の場合は、映画に小説、お笑いにマン
ガ、音楽…そしてお酒と焼き鳥といった
ところでしょうか。
スポーツを「やる」のも「見る」のも
エンタメです。

孤独に、読書を楽しむこと。
孤独に、映画で感動すること。
孤独に、音楽に涙すること。

そんなことも、人生には大きな価値のあ
ることです。孤独でいる時間も大切です。

人との対話を、焦る必要はありません。

少なくとも、自分の心を開くことができず
に、本に書かれた言葉をなぞってみても、
課題の解決にはなりません。

人に言われたことを、上辺だけ真似て
いても、心の肥やしにはなりません。

本に書かれたことを、実践してみるのは
いいことです。

本に、「いいこと」が書かれているのであ
れば、試してみるべきです。

同時に忘れて欲しくないことがあります。

それは……

他人の書いた「マニュアル」に
必要以上に振り回されないで
ください。

ということです。

ホントに驚いたのですが、ネットにも、書
店にも「100%」とか「絶対」「確実」と
いった表現、あるいは「(絶対確実である
かのように)思わせる煽り方」で人を集め
ているものが非常に多いんですよね。

でもこれ、自分でインチキだと言っている
ようなものです。

世の中に、というか、私を含めたごく普通の
人間に「絶対に人をなんとかできる」という
ことはあり得ないんですから。

実際に、「誰でも確実に〇〇できる」なんて
謳っている本人に確認すると、「実際のとこ
ろ、うまくいかない人もいる」と教えてくれ
たりもします。
パーセンテージはそれぞれで
すが、ごく普通の人間に「絶対」は保証でき
ないんです。

だから、本に頼るのは3割程度にとどめてく
ださい。

それよりも、自分の心で感じて、自分で考え
て、自分の向き合うべき課題に、自分自身で
立ち向かってください

私もそうやって、インタビュースキルを磨い
てきました。

どんな良書に出会っても、
自分で考えることだけは
放棄しないでください。

「自己啓発系」の本を読んで、自分なりに実
践しても結果が出ない……そう思った時は、一
度本を読むのを止めて、自分の心で捉え直し
てみてください。

コミュニケーションが思うようにできないと
感じたら、自分を責める前に、大きく深呼吸
してください

マニュアル通りにしゃべり続けても、誰とも
心は通じ合えないんです。

本に書かれたことだけを真に受けて
ガチガチに緊張しながら無理をするよりは、
その場で大きく深呼吸して本来の自分に立ち
返って、心を楽にして相手と向き合うことの
方が、何倍も大切です。

……と、まだまだ書きたいことはあるのですが、
長くなってきたので、今日はここまでで終わ
りにさせていただきます。

書きたいことをすべて書くには、私自身が本
を一冊書くつもりで、すべて整理し直さない
といけないでしょうから(苦笑)。

ともあれ、孤独でいることに疲れた心を癒せ
るのは、人との対話だけです。

良書に没頭する読書も、作者や登場人物との
対話です。

対話は“気づき”の宝箱!

このキャッチフレーズを忘れずに、
今日も頑張りたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます。