記者会見中のウィル・スミスと赤川次郎の人気シリーズ「三毛猫ホームズ」

お客様を動かす「共感作り」の専門家、佐藤秀治です。
 
先日、モノを作る側にいる(と思っている)自分に
とって、とても響く話が2つありました。

1つは、映画『ジェミニマン』の宣伝活動で来日中の
ウィル・スミスが、公開トークセッション会場にいた
日本のYouTuberに送った↓この言葉。

人々が望んでいるものや好きなものを作ってしまう、そういう誘惑はある。しかしそれはとても危険でいけないこと。自分の中でどうしてもこれを伝えたいというものを伝えることが一番大事。それは非常に怖いことだし、危険なことだし、もしかしたら気に入ってもらえないかもしれない。でもやはり自分がどうしてもやりたいと思うことであって欲しいです。

  2019年10月18日 17時19分 livedoor NEWS Techinsight より

いい話だなぁと思います。

私(コピーライター)なんかはどっちかというと

「こうした方がウケそうだな」という所を狙って広告などをつくる側なんですが

それを自覚しているからこそ、日本において広告代理
店の制作者をクリエイターとして必要以上に持ち上げ
る風潮は嫌いです‼

だって、私たちの仕事は
創作者ではないし、
芸術家でもない。
アーティストじゃない。
お金のための仕事なんですもん。

そもそも私は映画少年なので、映画を監督するのが夢
でした。
だから、本物のクリエイターへのリスペクトはとても
深いです。

なので、大衆迎合というか、市場に向けて「これなら
ウケそうだよね」「これなら儲かりそうだよね」

いう考えだけで作られた作品には、嫌悪します。

ちなみに、ウィル・スミス。
すっかり忘れていましたが、キャリアのスタートは
DJ jazzy jeff & the fresh princeというラッパー
(the fresh princeの方)だったんですよね。

忘れていましたが『嵐にしやがれ』を見て思い出しましたw

 
『嵐にしやがれ』で、彼はラッパー活動の動機を
「上手くなりたかったから」と言っていました。

爽やかキャラですね。

そして、今週心に響いたお話がもう一つ❣
 
それが、日本を代表するベストセラー作家の赤川次郎氏。

私も中学生の時に、小説にハマっていくきっかけとして
赤川次郎の代表作である『三毛猫ホームズ』シリーズや
『吸血鬼はお年ごろ』シリーズなどを随分読みました。

今や何と、

作家生活40周年‼
著書600冊を突破❕
累計発行部数 3億3千万部以上‼

心の底から「すごいなぁ」と思います。

そんな赤川次郎氏が、水曜のラジオに出演した際に、
伊集院光氏に「読者層って気にするんですか?」と
問いかけられて答えた話 ↓ にグッときました。

そうですね、まぁ気にするというか『セーラー服と機関銃』書いた時に、ま、それまで『三毛猫ホームズ』の一作目とか書いて、女子大生の方とかね、読者になってくださってたんですけど、『セーラー服と機関銃』書いたら、小学校高学年ぐらいまでが、読者の方がワッと広がっちゃったので。まぁ私は別に芸術家とか天才肌ではないので……言葉ひとつに一日かかって悩むとか、そういうタイプではないのでね。ともかく分かりやすい言葉で書こう、と。小学生の読者がいるんだったら、小学生でも、読めばわかる言葉遣いで書こうと思って。
ただその代わり、お話そのものは、決してその、読者に迎合しない、読者に合わせて変えない、ということですね。それは心がけていますね。

TBSラジオ『伊集院光とらじおと』 11月13日(水)放送より

そしてさらに、

(読者に迎合することは)それはやっちゃいけないですね。

TBSラジオ『伊集院光とらじおと』 11月13日(水)放送より

とも、仰っていました。

これはねぇ、正直に告白すると、実は意外な衝撃
でした。だって、赤川次郎先生と言えば、今でいう
ライトノベルの先達ですよ。

正直、自分たち(当時中学生)を始めとした低年齢
層を狙って、作品のアイデアを練っているのだろう
といぶかっていましたから……。

いやぁ、ごめんなさい。

でも、赤川次郎先生は、自分の書きたいことを書い
ていて、それが私のような間の抜けた中学生にも支
持されたということだったんですよね。

それにね、

小学生でも、読めばわかる言葉遣いで書こうと思って。

なんて、簡単に仰いますけど、これがとんでもなく
難しいことなんですよ。

やっぱり天才ですよ。

この日のお話を聴いていると、とにかくデビュー
前から努力を続けてきた方。

もっと正確にいうと、
小説を書き続けるという努力を、
努力とも思わずに続けてこられた方

一番忙しい時には1年間で24冊も書いたというから
びっくりするほかありません。

いやぁー、それに比べて自分のなんとだらしない
ことか……。

頑張ります。

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