ジャンプするサラリーマン

こんばんは、株式会社プラップル コピーライターで
ソコキコ™オフィシャルトレーナーの佐藤秀治です。

NHK大河ドラマの『いだてん』、面白かったですね。

放送開始日を知らなかったので、慌てて途中から見
ましたが、面白かったです。

見始めたのは、ちょうど、役所広司演じる加納治五
と杉本哲太演じる東京高等師範学校 教授・永井
道明
たちが、ストックホルムオリンピック出場の是
非をめぐって口論しているところ。

あのやりとりはフィクションだとしても、いかに
もありそうですよね。
ポジティブな加納治五郎 VS
ネガティブな永井道明

永井道明たちが、選手を気遣う体で、「日本には
外国人と渡り合う体格がない」とネガティブな主
張を曲げない
のを見ていて、いろんなことを連想
しちゃいました。

まず連想したのが、1月3日の放送されたTBS『消
えた天才 ~超一流が勝てなかった人 大追跡』

中で、

テニス界のレジェンド松岡修造が唯一敵わなかった年下の天才テニス選手

として紹介された、辻野隆三氏の話。

松岡修造氏が唯一勝てなかったライバルであり、
先にアメリカに渡ってプロになった辻野氏は、
やがて周囲の欧米選手とのフィジカルの違いに
心が負けて
しまい、日本に戦場を移したそうです。

1980年代当時、海外で活躍していた日本人ス
ポーツ選手は皆無。プロ野球でも
「メジャーには到底敵わない」というのが、
日本人の常識でした。

1995年に野茂英雄氏がメジャーに挑戦した当
初はマスコミも世間も冷笑したくらいです。

一方の松岡修造氏は、徹底したポジティブ思考
を貫き、1988年には日本人として初めて世界
ランク100位入り
を果たします。

これもポジティブvs ネガティブ

話は少し飛んで、とんでもなく
ネガティブでダークな
エピソードも思い出しました。

実は私、専門学校に通っていた頃、レポー
トを書くために地下鉄サリン事件を引
き起こす前のオウム真理教に電話取材した
ことがある
んです。

その時の会話を下記に再現します。

オウム真理教:人間がこの世に生まれるのには
  理由があります。あなたは、自分がなぜこ
  の世に生を受けたか分かりますか?
私:え?どういうことですか? 理由なんてない
  ですよね。
オウム真理教:いいえ、理由があるんです。
  それが分からなければダメなんです。
私:ただ生まれてきただけじゃないんですか?
オウム真理教:私たち人間は皆、前世で背負っ
  たカルマを晴らすために、この世に生まれ
  たのです。だからこそ、そのための修業が
  必要なのです。

これには驚きましたね。

彼らの当時の話では、人間は皆、前世の罪を
晴らすために生まれていたと言うのです。

つまり、人生マイナスからのスタート!

お前たちはみんな罪深いから、
この世で悪い目に遭う。
そのカルマを断ち切るために、
尊師が導いてやろうという、
ネガティブな言葉の呪縛で
人心を縛っていたのです。

そりゃ幸せになれませんよね

そして、これとは真逆の話が
あります。

話の主は、松岡修造氏も師事する中村天風師。

一部引用させていただきます。

 (前略)
 カリアッパ先生が、「お前ねぇ、人間、この世に何しに来たか考えたことがあるかい」と言われたんです。そう言われたときにねぇ、はっと私は驚き以上、あきれたよ。(中略)
私はこういったんです。
 「あのねぇ、おっしゃることはとても難しいことです。というのは私はね、人の注文を受けてこの世に出てきたんじゃありません。人間になってから何年かの後、はっと気がついたら生きてたんだ。その人間にどんな使命があるだなんてお尋ねになったって、それがわかろう道理がないじゃありませんか」
 りっぱな答えだと私は思ったんだが、どう?
 (中略)
 そうしたらね、「その答えはその答えとして考えろ。黴菌[ばいきん]一匹でも、目的なくこの世に出てきたものはないんだ。いわんや、お前は万物の霊長じゃないか」。
 私はその時分にね、人間というものは、前にも言ったけど、この世の中に苦しみにきたんだと思っていた。だって、社会人になるまでは勉強、勉強で苦しんで、ようやく学校を終えて社会に出れば、今度は生存競争で夜も日も眠らないくらい働かなければならず、それでいくら稼いでも稼いでも貧乏神に追いつかれて、そのうえ、油断も好きもできない。
 (中略)
 しかし、二月、三月考えているうちに、ああ、これはとんでもない間違ったことを言っちゃったと思った。(中略)
 そこで、三月目にようやく考え付いたことがあるんで、
 「先生のご質問にお答えしたいと思います」って言ったら、
 「質問って何だ?」
 「人間この世に何しに来たのか、とお尋ねになりましたが……」
 「ああ、そうか。それで?」
 「人間はこの世の中に、宇宙本来の面目である進化と向上に順応するべく出てきたんだと思います」
 「偉いこと言うたなぁ! ときに、どうしてお前、そういうことがわかったの?」
 「私は、じっくり考えてみました。この世の中のすべての進化も向上も、ひとりでに進化し、向上したんじゃないじゃないか。人間の頭で考えた事柄がいろいろの設備や組織になって、この世の中が進歩してきている。そうすると、俺も人間の一人だ。病で明け暮れ、小さな人生に生きているのが俺の人生じゃないはずだ。それを、だれの注文も受けずにこの世に出てきましたなんて、無鉄砲なことを言っちゃったんだけど、ああとんだことだと……」
 そしたら、「おお、よくわかったな」と言われたよ。

  『成功の実現』中村天風 述(84~87Pより抜粋引用)

どうです? 真逆でしょう?

人生は苦しみばかりだと思っていた当時の
天風師に、インドのヨガの先生が導いたのは、

人間は進化向上するために生まれてきた

という気づき!

超ポジティブじゃないですか!

この積極的思考が、松岡修造氏の原動力でもある
のです。

見倣いたいですね。

そしてまた、天風師は消極的な言葉を口にするな
と説いています。

(前略)結局、努力ですよ。常に明るく朗らかに、生き生きとして何事にも応接するという気持ちをつくることは。
 それにはですね、言葉に気をつけなさい、言葉を。
 多くの人は、言葉と気分というものが直接関係があるという大事なことに、正しい自覚を持っていないようです。絶対に消極的な言葉は使わないこと。否定的な言葉は口から出さないこと。悲観的な言葉なんか、断然もう自分の言葉の中にはないんだと考えるぐらいな厳格さをもっていなければ駄目なんですよ。

  『成功の実現』中村天風 述(45~46Pより抜粋引用)

これも、本当にそうだなぁと思います。

いくら愚痴っても気分が晴れないのがその証拠
です。

いい話に感動して涙流してスッキリしたって
いうことはあっても、
ネチネチと愚痴っているうちにスッキリした
っていう経験ありますか?

私はないです。

愚痴るほどモヤモヤが増して、お酒の量が増
えることはよくありましたが(苦笑)。

先日のエントリーでも書きました
が、
「運が悪い」というよりも
「運がいい!」と思うだけで開運するという
のも同じ話。

実際、自分で運がいいと思っている人と
運が悪いと思っている人の比較研究をした
人もいて、その結果、運がいいと思ってい
ると行動が良い方に変わることが分かった
そうです。

 

というわけで、最後までお読みいただき
ありがとうございます。

対話は“気づき”の宝箱!

このキャッチフレーズを忘れずに、
今日もポジティブな言葉遣いを意識して
頑張りたいと思います。