「挨拶をきちんとしましょう!」

というと、「そんな事、当たり前だろう」という
声が聞こえてきます。

「出来て当たり前のこと」と言われます。

でも、そんな当たり前のことを、新入社員研修など
で教えるのはなぜでしょう?

要するに、

「当たり前のように挨拶でき
なければならないけれど、
全員が出来ているわけではない」

っていうことですよね。

さらに言えば、

挨拶の質もさまざま

ってことですよね。

「お辞儀の角度は30度? 45度?90度?」

「おはよう、こんにちは、こんばんは、のタイミング」

細かく考えると、シチュエーションごとに研修ネタ
が作成できます。

たとえば、「営業の時のお辞儀の角度」とか。

「『おはよう』か『こんにちは』で迷わない方法」とか。

もっとも、私の前の前の職場では、一日通して
「お疲れ様でーす」
 が、当たり前の挨拶でした。

四六時中働いている業界だったので、朝一番に
会った相手が、完徹作業中だったりするので
「おはよう」じゃないなぁ…といった感じでした。

まぁ、そんな細かいことはともかく……

一番の問題は、

挨拶の苦手な人がいる

ということです。

私も実は、苦手です。

今は、割と普通だと思いますが、昔は本当に苦手でした。

理由は、「ほとんど挨拶しない家庭」に育ったから。

私の両親は共働きで「かぎっ子」でした。
それは全然かまわないんですが、
「ただいま」っていう機会がそもそも少ないんですね。

そして朝。
両親も「おはよう」とか「行ってきます」を言わない
んですね。

小学生の私が玄関で「行ってきます」と言っても返事が
もらえないので、数回のチャレンジで心が萎えてしまって
挨拶苦手な人間になりました。

だって

挨拶すら相手にされない
って思ったら、相当辛いですよ。

こんな体験をした人は少ないんだろうと思いますが、
多分、根っこの部分は共通していると思います。

それは

相手が快く自分を
受け入れてくれるかどうか
自信が持てない

から、ついつい、挨拶する時に気後れしてしまう
ということです。

たかが挨拶、されど挨拶。

「挨拶が苦手だ」と思っている人には、あのたった
一言を口にするのが、結構ハードルの高いことなん
です。

ほかの人が「おはよう」と言って「あーおはよう!」
と返ってくる、あの笑顔の輪に、自分が入れてもら
えるのかどうか……。

そんなことで、ためらっちゃうんですよね。

だから大切なのは、自分を自分で大切にしてあげる
ことなんですよ。

そうやって気持ちを楽にしていくことが大事です。

ただし、そんなことをしなくても、気軽に挨拶で
きる方法があります

それが、

「挨拶の記号化」

です。

前述した「お疲れ様です!」しか言わない挨拶も
ほとんど形骸化したコミュニケーションに過ぎま
せん。つまり、心のこもっていない「記号」です。

運動部なんて、とても厳しい上下関係の中でしご
かれた挙句に、

「しゃーっす!」
「ざっす!」
「ぁっした!」
「ちゃーす」

とか、聞き取れない挨拶を大声でしてますよね。

あれも、ただの記号です。

条件反射で叫ぶ「音声記号」です。

でも、そんな記号のやりとりでは、本当に心が
通じ合わないですよね。

「ありがとうございます」とか
「いただきます」
「ごちそうさまでした」なんて言葉は特に
気持ちが入っていないと、イヤな感じになりま
すよね。

素敵な挨拶をする人はすべて、気持ちが入っています。

本当にいい感じで気持ちが伝わってきます。

研修で習ったから無理やり……とか、
こういうテクニックがいいんでしょ?……とか、
頭でっかちな挨拶は、結局心地よくないんですよ。

だから本当に心地よく挨拶できるようになるため
には、自己肯定感を上げる方が先だったりするわ
けです。

「何で挨拶できないんだ!」と叱りつけても逆効
だったりするわけです。

このほかにも、「挨拶ができない」理由はある
でしょう。

いずれにしても、ただ「挨拶をしろ!」と押し
付けて、「挨拶の仕方」だけ教えても、心が
ほぐれていかなければ意味がない……。

そう思う今日この頃です。

以上、株式会社プラップル コピーライター兼
ソコキコ オフィシャルトレーナーの佐藤秀治
でした。

今日も、最後までお読みいただき
ありがとうございました。
一日一回、下記のボタンを
ワンクリックお願いいたします↓

にほんブログ村 経営ブログ 会話・コミュニケーションへ にほんブログ村 資格ブログ ビジネススキルへ ブログランキング・にほんブログ村へ

リクエストがごさいましたら、
お気軽にメッセージください。
お問い合わせはこちらへ。

セミナー開催の日程等は、下記リンク先
にてご確認ください。
 「ストアカ」教室ページ

【対話は”気づき”の宝箱】
Tangible Communication Card™「ソコキコ™」