人の話を正確に理解するのも、自分の思いを正確に伝えるのも、どちらも難しいものです。

まずは、私の自己紹介から

お世話になります、プラップルの佐藤です。
今日は少し真面目に、セミナー「聞く力・つかむ力・伝える力」を、なんで始めようと考えたのか、お話したいと思います。

私は、フリーのライターから社会人を始めて、
アルバイトを挟みながらゲーム雑誌の編集や、格闘技雑誌のライターなどを経験し、
日本IBMでWebのトップページやThinkPadなど製品のコピーライティングを担当するようになり、
後に電通ワンダーマンという会社に入り、
WPPマーケティング・コミュニケーションズ株式会社を経て、今に至っています。

学歴もコネもなく、雑多な人生ですが、雑草よろしく生き残ってきました。
それも一重に、周囲の方々のおかげです。

と、こんなキャリアに共通していることの一つが、「インタビュー取材」です。

働き始めた頃には、アルバイト雑誌の巻頭特集で、とある遺跡の発掘現場にうかがったところ、「ちょうど昨日、日本最大級の勾玉を発掘したところで、明日にもニュースになるはず」なんて、縁起の良い出来事もありました。
ゲーム雑誌では、ドラクエ7の記者会見に行ったり、りんたろう監督にインタビューしたりと、楽しい時間を過ごしました。
格闘技雑誌では、前田日明氏率いるRINGSの道場にもうかがって、憧れの人たちからいろんな話を聞くことができ、ひとりで興奮していました。

そして、日本IBM以降、ITシステムを導入したお客様に、そもそもの「ニーズ」や「課題」、「当該のサービスを選んだ理由/導入に至った理由」、そして「導入効果」や「今後への期待」をヒアリングして、潜在顧客に分かりやすく訴えかける、説得力のあるコンテンツ=「導入事例記事」の作成にかかわるようになると、インタビュー対象は大きく広がりました。
それこそ、SOHOから中小企業、そして大企業の社長・重役クラスまで、ITのみならず、製造業・流通・金融・小売など、あらゆる業種のお客様にインタビューを繰り返してきました。

教育であれば、小学校の先生から大学の教授、教育委員会まで網羅し、医療においても、薬剤師から介護士、看護士、医師、そして大病院の院長にまでお話を伺ってきました。中央省庁や各地方自治体も巡り、話を伺う機会をいただいてきました。

この仕事を通じて、数多くのインタビューを通じて、私自身の知識も増えました。社会を生きる力自体を伸ばすことができました。
もちろん、こうしたインタビューの目的は、仕事のためですから、主題は限定されています。しかし、その主題を限られた文字数の中に、鮮明に描き出すためには、通り一遍の言葉ではなく “お客様しか知らない、お客様の社内(または業界)の課題やニーズ” を少しでも多く聞き取り、“お客様の深い想い” まで聞かせていただくことが重要なのです。そうして得た知識や感情をうまく織り込んで、ストーリーを肉づけすることで、輪郭のはっきりとした原稿ができあがるのです。

電通ワンダーマンに移ると、「書く側」から「監修する側」に回り、直接監督するだけでも、十数人のプロのライターと関わりました。間接的に関わったライターを含めれば、さらに数多くの人の仕事ぶりを見てきました。

その中で確信したことがあります。
プロのライターであっても、インタビューのプロであるわけではないということです。

でもそれも、個人の感じ方、考え方の差なのかな、と思っていたのですが、独立後、お世話になっていた方に「佐藤さんのインタビューの仕方は、どこで学んだの? この間アメリカで聞いた手法が、佐藤さんの質問の重ね方と同じだったんだよね」という話を聞いて、「そんな方法論があるのか!」と。
実際に調べてみると、確かに私が心掛けていたポイントが、ほぼそのまま、分かりやすく整理されていたのです。それは、カウンセリングのための手法だったのですが、テクニックは共通します。ざっと読んで、自分のやってきたことに自信が出るようになりました。

「人の話を聞き出す」のには、誰でも真似できるテクニックがあった

自分のやっていること、得意なことって、案外、言語化しにくいものなんですよ。

とにかく、「インタビューのテクニックにも、セオリーがある」と分かってみると、いろんなことが一気に腑に落ちました。、
独立からの約9年は、さらに自分のインタビュー技術と、文章技術を磨くことを意識してきました。

その貯金が、それなりに貯まってきたと自覚できるようになってきたことが、セミナーを構想するに至るポイントでした。

そして、もうひとつ確信したことは、世の中のさまざまな人の中に独自の経験があり、学ばせていただくべき事柄があるということです。つまり、日本全国で数え切れないほどこなしてきたインタビューが、私にとって得難い学びの場になっているのです。それは、今も変わりません。

人の話を深く聞き出すことは、間違いなく、自分自身を成長させる手段になります。

しかし、「人の話を正確に聞く」ということは、実は簡単ではありません。
だからこそ、「インタビュー テクニック」=「聞く力」が、重要になるのです。
このスキルを活用できる場は、日常生活全般に及びます。
人と会話する際のきっかけをつくることができますし、きちんと質問を重ねることで、コミュニケーションが深まり、会話も盛り上がります。

聞き上手になれば、日々の仕事をテンポアップさせることが可能!

もちろん、仕事にも役立ちます。

皆さんも、数人でミーティングを行った後、議事録があっても、重要なポイントがなぜかこぼれ落ちていくといった経験をしたことはないでしょうか?
何度伝えても伝わらない、あるいは、何度聞いても分からない……そんな

「聞く力」が高まれば、そうしたミスコミュニケーションは減っていきます。

ミーティングの回数も、最小限で済むようになるでしょう。周囲の意図を、会話の中から正確に把握できるようになれば、仕事の進め方が、今よりもスムーズになるはずです。

さらに、「お互い分かっているだろうから、特に説明しない」あるいは「あまり聞いても失礼だから、質問は控える」といった、非常に日本的な心理で発生するディスコミュニケーションが、ビジネス トラブルの原因になることもあると思います。
そうしたディスコミュニケーションをなくすためにも、「聞く力」が有効なのです。

そして、「聞く力」を伸ばすことは、「伝える力」を伸ばすことにもつながります。
この2つの力は、表裏一体なのです。

もちろん、モノゴトの本質を逃してしまえば、いくら口がうまくても、文章が巧みでも、あまり意味がありません。

「聞く力」と「伝える力」そして「本質をつかむ力」は、ワンセットなのです。

きっと、どんな方にとっても役立つスキルだと思います。

こんな私でも、少しは皆さまのお役に立てるだろうと思い、準備を進めている次第です。

皆様にお会いできることを楽しみにしています。
何卒よろしくお願いいたします。
■ セミナー案内ページ:Peatix

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