『タワーリング・インフェルノ』Blu-rayパッケージ表面

先日は、クリント・イーストウッド、バート・レイノルズという
豪華スター共演による失敗作『シティヒート』を紹介しましたが、
今回は、ポール・ニューマン、スティーブ・マックィーンという
超豪華スターの共演にして、画面の隅々までがスターで埋め尽くされた
ハリウッド70年代の超大作『タワーリング・インフェルノ』(1974年 アメリカ公開、1975年 日本公開)をご紹介!

なんでそんな古い映画を今? と思う方もいるでしょう。
その理由は至って簡単。

現在もっとも稼ぐと言われている“ロック様”ことドゥエイン・ジョンソンの
最新作『スカイスクレイパー』(2018年)の予告編を見て、思い出したから……です。

もっとも、この『タワーリング・インフェルノ』は、『スカイスクレイパー』のような
マッチョ ムービーではありません。

命の危機に直面した人々の、勇気と愛の物語です。

パニック映画の系譜。その頂点となる名作

パニック映画というと、今でも人気のあるジャンル。
その災害は、地震に火災に第4次世界大戦の恐怖に、巨大隕石の落下まで様々。
『ディープ・インパクト』(1998年)や『アルマゲドン』(1998年)、
『デイ・アフター・トゥモロー』(2004年)、『2012』(2009年)、
そしてつい最近では、『ジオストーム』(2017年)なんて馬鹿映画もありました。

そんなパニック映画の元祖となるのが、1972年の『ポセイドン・アドベンチャー』。

豪華客船ポセイドン号が海底地震による大津波に巻き込まれ、転覆。
数百名が一瞬にして命を失う大惨事から生還すべく、10名が挑む脱出劇を
描いたこの作品が大ヒット。

その後、『大地震』(1974年)が公開されますが、こちらの作品については
1972年生まれの私は、その評判を聞いたこともありませんでした。

で、今回取り上げる『タワーリング・インフェルノ』が大本命として、日本上陸。そして大ヒット。

実際に、面白いんです、この映画。

ポール・ニューマンも、スティーブ・マックィーンも人気絶頂期。

ポール・ニューマンに関して、最近の映画ファンは
『カーズ』のドック・ハドソンの声でしか知らないかもしれませんが、
2008年に死去されるまで、一貫して愛され続けた大スターでした。
『カーズ/クロスロード』にて、ラセターが『カーズ』を監督した際に録音していた
ポール・ニューマンの音声を活用して、ドック・ハドソンのシーンを作り上げた
ことでも、

方やスティーブ・マックィーンが亡くなられたのは1980年。50歳の若さでした。

なので、今の人には馴染みが薄いスターになってしまいましたが、
『荒野の七人』(1960年)、『大脱走』(1963年)、『砲艦サンパブロ』(1966年)
そのほかさまざまな作品で、反骨心溢れるタフな男を演じた大スターでした。

『タワーリング・インフェルノ』では、この2人の名前がどのような順番で
記載されるかということさえ話題になったのです。
それほどの大スターの共演。

この2人以外にも、フェイ・ダナウェイにフレッド・アステア、O.J.シンプソンなど
豪華スターが勢ぞろい。

それぞれ見せ場があるんです。
見どころだらけの165分で、飽きることがありません。

見どころは、愛ある人間模様

未だかつて誰も見たことがない超高層ビルのお披露目パーティーで発生した大火災。

その中で、皆、必死に生き残る道を探します。

といっても、それぞれのドラマは非常に分かりやすくてシンプル。
登場人物は多いのですが、観ていて戸惑うことはありません。
卑怯な人もいれば、愛に殉じる人もいる。
古き良きハリウッドらしく、
総じて、善良な登場人物が多いので、鑑賞後の後味も爽やか。
気軽に楽しめる大作なんです。

まだ見たことがない、という人にはおススメです。

  
 

【作品メモ】
20世紀フォックスとワーナー・ブラザースが共同制作した作品。大手映画会社同士の共同制作の先駆としても、意味のある作品。1974年12月アメリカ公開、1975年6月に日本公開。第47回アカデミー賞で8部門のノミネート(作品賞、助演男優賞、撮影賞、編集賞、美術賞、作曲賞、歌曲賞、録音賞)。うち、3部門を受賞(撮影賞、編集賞、歌曲賞)。

【監督】ジョン・ギラーミン
【制作】アーウィン・アレン
【撮影】フレッド・コーネカンプ:ジョセフ・バイロック
【編集】カール・クレス:ハロルド・F・クレス
【主題歌】『We May Never Love Like This Again』
【キャスト】マイケル・オハラハン/スティーブ・マックィーン:ダグ・ロバーツ/ポール・ニューマン:ジェームス・ダンカン/ウィリアム・ホールデン:スーザン・フランクリン/フェイ・ダナウェイ:詐欺師/フレッド・アステア ほか

■Blu-ray発売元:ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント

『タワーリング・インフェルノ』Blu-rayパッケージ裏