こんにちは、株式会社プラップル コピーライターで
ソコキコ™オフィシャルトレーナーの佐藤秀治です。

今回は、黒澤明監督の遺作となった名作『まあだだ
よ』を、動画でご紹介してみました。

こういうのもOKなのかな……的なテストを兼ねており
ます。ご笑覧ください。

  

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今回ご紹介するのは、黒澤明監督の最後の監督作品、
『まあだだよ』です。

ちょっと変わったタイトルですよね。
かくれんぼなんかでお馴染みのあの掛け声、
「もーいいかい?」
「まーだだよ!」という、アレです。

この映画の主人公は、小説家の内田百閒。
明治の大文豪、夏目漱石のお弟子さんのひとりです。

ユーモアあふれる文体で人気がありまして、1920年
から1933年まで法政大学の教授も務められていまし
た。だから、教え子がたくさんいらしたんです。

この映画は、百間先生と、教え子たちとの心の交流
を描いています。

タイトルの由来は、百閒先生が61歳の誕生日を迎えた
年に始まった「摩阿陀會(まあだかい)」という名前
の、お誕生日会です。

変わった名前ですよね、「摩阿陀會」。

まぁこんな感じです。(一時停止解除)

百閒先生の健康長寿を祝って、冗談ばっかりやってる
わけです。

このお誕生会が非常に豪華で、楽しそうで、百閒先生
がいかに愛されていたかが伝わってきます。
師弟の愛、男の友情です。

もう1つ、物語の中心となるできごとが
「ノラや」という随筆に描かれた、猫の失踪事件です。

飼い猫が行方不明になって、百間先生がとても落ち込
むんです。

その様子があまりにも可哀そうだということで、教え
子さんたちが一生懸命猫探しを手伝ってくれます。

これねぇ、猫も可愛いんですが、百閒先生がまた可愛
いんです。
えらい先生なのに、猫一匹で、悩みすぎて、へなへな
になっちゃうんですもの。猫ブームの今だったら当た
り前の話かも知れませんがこれ、昭和も前半のお話で
すからね。

百閒先生が、人並み以上に繊細な感性をお持ちだった
ことが分かります。
全然見栄を張らないんです。
だから好かれるんでしょうね。

偉大な映画評論家である淀川長治先生は、
この映画を評して、こうおっしゃっています。

「現代の乾いた土に、この映画が水をまく気がします。
乾いた乾いた土に水を注ぎこんで、
みんながやっぱりいいなぁと思ってくれるような映画だ。」

 『淀川長治のシネマトーク(下)』(マガジンハウス文庫)P.31より
 

と、べた褒めされています。
本当に、心に染み入る作品です。

ただし、地味ですよ!
特に大きなドラマはありません。映画は淡々
と進みます。そのため、劇場公開当時には酷
評する人もいました。

でも、私は当時からこの作品が大好きです。
クスッとさせるユーモアがあります。
人生の深みと希望があります。

巨匠・黒澤明は、最後まで偉大な監督でした。

遺作となった『まぁだだよ』。
肩の力が抜けていて、とってもシンプルなの
に、映画への、そして人生への優しさが詰
まっています。

本当に清々しい映画です。
全編通して、人の温もりを感じさせてくれる
名作です。

おススメです。ぜひご覧ください。