瑞兆のかつ丼

久しぶりに、夕食時に渋谷の端っこまで足を伸ばして、かつ丼をいただいてきました。

「かつどん屋 瑞兆」。
雑居ビルの入り口が非常にさりげないので、ついつい通り過ぎそうになってしまいますが、“かつどん屋”と書かれた幟を見つけたら、そこが入り口です。
かつどん屋と書かれたのぼり

雑居ビル内の通路に面した、お店の入り口

まるで、場末の飲み屋横丁のような雰囲気

なかなか風情があります。初見では、ここがかつどん屋だとは信じにくいでしょう。

メニューは、かつ丼とビールの2行のみ。
ドンブリのご飯は、少な目、普通、大盛りと、好みで頼めます。ほかのブログを見ると「玉子二倍」という裏メニュー的な注文の仕方があるようですが、普通に作っていただくのが一番かと。私はご飯を普通盛でいただきました。

小さなメニューが貼られた店内の壁

メニューはたった2行。シンプルな店内は、カウンターに8席。

このお店のかつ丼は、「カツ煮」ではありません。
ちょっと薄めの豚肉を、サクサクの衣で揚げたら、親子鍋に溶き卵を入れて、ほんの少し火が入ったところで、包丁を入れたカツをその上にトンと乗せて、玉子がほどよく固まったらご飯の上に。そして、甘旨なタレをたっぷりかけたら、出来上がり。

綺麗な色をした玉子を座布団に、衣のサクサクなままのカツを味わいます。

かつ丼のアップ

カツは、薄すぎず、厚すぎず。衣の食感と肉の歯切れの良さが、絶妙なバランスです。

そして、このタレがまたいい。一口食べると、「新潟っぽい!」と感じます。新潟たれカツ丼でも、ちょっとパンチの強い感じ。
このタレが、つやつやのご飯にたっぷりとかかっていて幸せです。

以前にこのお店に伺った時は、閉店直後でお客さんもいなかったので、お店の大将と少しお話したのですが、確か、奥さんのお父さんがやっていたお店の、その独自の味を教わって、東京・渋谷でかつどん専門店を開店されたのだとか。元々、オンリーワンのかつ丼だったということで、そういうお話を聞くと、さらに美味しく感じられるのが人情ですね。

で、このお店の唯一の欠点(?)が、18時には閉店してしまう!ということ。ランチ営業後も休むことなく営業されていますので、それもまぁ仕方ないかと。

今日は、17時半過ぎにお店について、ラスト4杯のうちの1杯に間に合いました。

■かつどん屋 瑞兆
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町41−26
営業時間
[月~金] 11:30~18:00
[土] 11:30~20:00

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