こんばんは、株式会社プラップルの
コピーライターの佐藤秀治です。

ずーっと前から、その被害について囁かれて
いた「飲食店における無断キャンセル」が経
産省の委託調査事業である「サービス産業の
高付加価値化に向けた外部環境整備等に関
する有識者勉強会」
のレポートによって

“推計2,000億円の損失”と提示される
と共に、飲食店側の「キャンセル料徴収」
国が後押しする形になり、ニュースを賑わし
ています。

 ■参考リンク:No show(飲食店における無断キャンセル)対策レポート(PDF形式:553KB)PDFファイル

ちなみに「無断キャンセル」=「No show」な
のだそうですが、わざわざ英語にしなくても…。

その「No show」は、3種の大別されています。

No show(飲食店における無断キャンセル)には、予約そのものを忘れてしまう「うっかりノーショー」、キャンセルポリシーや無断キャンセルに対する「認識不足のノーショー」「悪意のあるノーショー」の3つのタイプがあります。これら無断キャンセルによる損失には、食材や人件費のほか、席を確保することで他の来店者が利用できない機会損失などがあげられ、飲食店における損失は多大なものとなっています。

  経産省「無断キャンセル対策推進協議会設立のお知らせ」より抜粋引用
  太字強調は筆者

忘れちゃってた「うっかり」は分かります。
起こりえますよね。
私はあまり飲食店を予約しないのですが、
幹事として予約した日時を忘れることは、
よくあります。

もちろん、周りのフォローでしっかり思
い出しておりますが…。

「認識不足のノーショー」っていうのは、
どうなんでしょうね。

「予約した自分たちが行かなくても、店
は満席になっていて、何の問題もないだ
ろう」と考えているのだとしたら、それ
は結構な確率で“おバカさん”ですね。

「悪意あるノーショー」は問題外。

お店に損をさせよという迷惑行為ですか
ら、これはもう犯罪ですよね。

手に負えません。

こうした予約って、電話だけじゃなくて
お店側が有料で契約しているWebサービ
を通じて行われていることが多いわけ
です。

予約一件あたりの手数料まで徴収されて
それで、お客様の来店をお待ちしている
わけです。

それが、ドタキャン!

連絡なしのドタキャン!

あるいは確認の電話に「行く」と言
われたのに、結局ドタキャン!

キッツいですよ。冗談キツイですよ。

お店側は、当然キャンセル料を取る
べきです。

問題は方法ですね。

お店側が有料で契約しているWebサー
ビス
が、クレジットカード登録を
ユーザーの必須条件としたところで、
結局問題となるのは「手数料」
になるんでしょうね。

とにかく「お店」と「お客」の関係が
稀薄なのが、一番の原因です。

“気楽” な関係だから、ついつい失礼に

一度食事をして、店員さんや店長さんとも
顔見知りになっていれば、次の予約を取っ
た後で「無断キャンセル」なんて失礼は、
できませんよね?

やっぱり、関係が希薄だからできる行為
なんですよね。

Webで、見たことも、行ったこともない
お店を予約して、ついうっかり忘れちゃ
う。……これ、お互いに残念な話です。

でも、Webで簡単に探せて、気楽に予約
できるからこそ、新規のお客様が増えや
すいのも事実。

この気楽さが、ポイントなんですよね。

“気楽で稀薄” な関係が、渋谷ハロウィーンの根本

気楽なのは渋谷のハロウィーンも一緒。

伝統もしきたりもありません。

仕切っている人もいません。

思い思いに仮装して、
好きな時間に渋谷について、
満足するまでセルフィ―を撮り合って、
モデル撮影のお願いに応えて、
うまくいったらナンパして…。

この気楽さに、若い人たちが集まって
くるわけです。

地域の盆踊りとかって、もう、完全に
「輪になって踊る権利」みたいなのが
透けて見えるじゃないですか。

地元民じゃないと参加しづらい。

知った顔がないと、参加しづらい。

思い切って参加すると、すっかり
もてなされて、どうしていいか、
かえって分からなくなったり(笑)。

あの、そこはかとない圧力(笑)。

そんなものが、渋谷ハロウィーン
にはないんでしょう。

3~4年前に娘たちと一緒に見物に
行きましたが、全体にゆるい感じ
でしたもの。

みんなで集まろう!
と気合を入れて集まっているのでは
なくて、
きっとみんないるよ!
と全国から三々五々集まってくる感
じなので、最終的にはあんな人だか
りになるんでしょう。

若者ホイホイですね。

みんな、なんなーく渋谷に集まって、
なんなーく「ここにゴミ置いてもいい
みたい!」
とか
「コスプレのパーツがいつの間にか
落ちちゃってた!」
とか、
「紙切れ落としちゃったけど、この
人混みじゃ、拾えないよ!」
っていう

ひとつひとつは何て事のない行いが、
総量としては、大変な迷惑行為に
なっている
という話。

だから、お節介な政治家や企業が先導
して、

“若者の、若者による、健全なハロ
ウィーン”

とかっていうつまらなそうなイベント
にして、いろんな制約を増やしたら、
自然と参加者も減るんじゃないかなと
思ったり。

対話のない人間関係に、実りなし

結局、「無断キャンセル」も「渋谷ハ
ロウィーン」も、問題の根っこは、

“関係の希薄さ”
“ただ〇〇すればいいという気楽さ”

に尽きると思うんです。

「無断キャンセル」の場合は
“ただ申し込めばいいという気楽さ”

渋谷ハロウィーンの場合は
“ただ仮装すればいいという気楽さ”

ということになります。

知らない場所と、知らないお店への「無関心」

「渋谷ハロウィーン」に集まる人の中
には、普段渋谷に来ない人もかなりの
割合を占めているはずなんですよ。

だから、「人混みの迷惑度」や
「ごみ問題」も、リアルな自分事とし
て想像し難い。

自分は、「ちょっと参加しているだけ」
で、「きっとどこかに騒ぎの中心に
なって迷惑をかけている人たちがいる」
と思うから、自分がその一部だとは気が
付かない。

飲食店の問題も似たようなものです。

「無断キャンセル」する常連さんなん
ていませんよね?

Webを見て、「フォームから予約した
だけ」で店員さんの声も聴いていない
から、すぐ忘れることができます。

電話したとしても、会ったこともない
から、やっぱり簡単に忘れることがで
きます。

だって、就職活動における「面接の約
束」だってWeb経由で約束して、平然と
ドタキャンする
人が多いんですよ!

飲食店の予約なんて、簡単に忘れるに
決まっているじゃないですか。

宴会の幹事を任された人も、気楽に
複数のお店を予約して、本命店以外を
簡単に忘れちゃうんですよ。

そもそもが、そういう「無関心な人」
が多い危険なフィールドでお客様を
募っているんだと思って間違いない
んじゃないでしょうか。

ほとんどの場合、悪意がないんです
もの。悪意のない悪行なんですよ。

こういうのは止めようがないです。

やっぱり、最初からキャンセル料が
徴収できるシステムを使うほかない
んでしょうが、でも……

本当は、そんなシステムに手数料を
払ってまで予約とる必要のないお店
になれれば、それが一番理想的です
よね。

理想は「初対面でも気楽にコミュニケーション」

そう考えるとやっぱり、目指すべき
初対面でも気楽にコミュニケー
ションできる日本

なんじゃないかなぁと、
思うわけです。

飲食店で食事をして「美味しいな」
と思ったら、店員さんあるいは店長、
もっと言えば、板さんやシェフに

「美味しいですね!」と
一言伝えるだけで、そのお店が、
自分にとっても居心地の良い場所に
なることが多いんです。

お店の人も、お客様に、もっと
興味と関心を持った方がいいです。

今日入った有名ラーメン店は、
店内そこそこの客の入り。

ですが、私は水ももらえないほど、
バイト(?)店員さんたちが、仲良
く談笑していました。

ああいうのは、辛いです。

お店は客を向いて、
客はお店を向いて、
お互い、心地よく過ごしたい……

そう思います。

そして、ここまで書いたところで
私自身が良くしていただいていた
お店に、もう数年通えていないこ
とを思い出しました。

ごめんなさい!!!

今日も、最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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