皆様、こんばんは!
9月28日深夜の投稿にて失礼します。

昨日のエントリーの最後に
 少し個人的なことから、
「聞く力」について、もう少し掘り下げたいと思います。

と書かせていただいた通り、今日は、

何で私が「聞く力」にこだわるのか?

という所から、話を進めさせていただきます。

話を聞いてくれない親。会話のない家庭

もう、見出しに書いてしまいましたが、
最近、いろいろ考える中で、思い至ったことがあります。

それは、
 私が育った家庭は、会話が少なかった
ということです。

基本的に、子どもの話を聞く親ではありませんでした。

しかも、決めつけが激しい。

そして、変なところで冷淡でした。

嫌な思い出は数えきれないほどあるんですが、
小学4年生の時だったでしょうか。

友達と『機動戦士ガンダムⅡ 哀・戦士編』を観に行く
約束をしていたんです。

少ないお小遣いをやりくりして、行く予定でした。
まだ、お年玉も残していたと思います。

と、そんな時……当時入手困難だったガンプラの
しかも、大きなサイズの……確か1500円近くしたような
代物を買えるチャンスがあったんです!

そこで、親に相談しました。

「友達と映画に行く約束をしているのだけど
今、このプラモを買うと、お金が足りなくなる。
だから、映画に行くお金を今度ちょーだい。
そしたら、このプラモが買えるんだ。
ねぇ、買ってもいい?」

まぁ、口調はもう少し子どもっぽかったと思いますが
主旨はこんなところです。

プラモも欲しいし、映画にも行きたいから、
お小遣いの追加をチョーダイ、と。

母親の返事は意外にも「買っていいよ」でした。
ホントにあっさりと追加のお小遣いを了解したのです。

喜んで買いに行きました。

そして、映画の日が近づいてきた時に、約束のお金を
もらおうとしたら、
「知らない」と。
「プラモに使っちゃったのが悪いんでしょ」
「お金を使い方を考えなさい」と。
「買いたければ買えばいい、っていっただけよ」と。

友達に「行けなくなった」と謝った時の、
あの切なさ…

言っておきますけど、これ、母親としては教育の
つもりだったんでしょうけど、中身はだまし討ち、
裏切りでしかありませんから、
子育て中の皆さんは、くれぐれもマネしませんように!

まぁ、マネする人はいないでしょうけど。

このケースで本当に嫌だったのは、
私の友達にかける迷惑というものを
母親が一切考慮していなかったこと
なんですよね。

どうせお小遣いをくれることはないだろう、と思いながら
それでも相談してみた背景を、一切考慮してくれていない
から、こういう結果になるんです。

あの時、
「駄目よ、お小遣いの追加なんて。
友達と映画行く約束しているなら、
プラモは我慢して、お金を残しておきなさい!」
と言われたら、そうするつもりだったんですから。

しかし、踏みにじられました。

この出来事以外にも、私の主張を全然聞いてくれない
ことが多々ありました。

何か言われたことに対して、ちゃんと答えても、
私の言葉は一切聞き入れず、母親自身の「思い込み」
に基づく言葉しか返って来ないことが、
本当に多かったです。

そうなると、話をするのがつらくなりますよね。

さらに、小学校であった出来事などを、
パートから帰ってきた母親に毎日のように
話して伝えていたのですが、クラスの友達の口から、
どうも腑に落ちない話を教えてもらって、
それ以来、ほとんど何も報告しないようになりました。

何があったのか?

それは、私が母親に話した内容のほとんどすべてを、
私の級友の母親と電話などで話すときに、
相手に話してしまっていたのです。

まぁ、親から見れば、ささいな話かも知れません。

でも、親たちの間で
「子どもたちが集まって行動している時に、
私が含まれていれば、何をやっていたか見てきたように
分かる」という、そんな変な重宝のされ方を、
されていると分かった時の、あの衝撃!

絶対ダメでしょ、これ。

だからもう、わざわざ話して聞かせることは
なくなりました。

面倒でしょう?

辛かったですよ、会話のない家庭って。

何か言っても、どうせちゃんと聞いていない。

聞かれて答えても、聞いてもらえない。

せっかく話した言葉や想いは、他人に漏れている。

「だから、どうせ会話しても無駄でしょ?」
と思っている相手に対して、
重い口を開く時って、自分自身の心中に葛藤が
あります。その葛藤を振り切って話をする時って、
勢い、言葉遣いも荒くなりがちです。

それに、朝の「おはよう」も「いってきます」も、
言っても返事が帰って来ないから、
……狭いアパートで、確実に聞こえているはずなのに
返事が帰って来ないから、
朝の挨拶を、家の中で行うこともなくなりました。

切ないでしょう?

本当にね、嫌だったんですよ。

社会に出て、人として一人前に扱われるには
「挨拶が大事」って教わっていたから、
挨拶に慣れていない自分……
自分から話をするのが、すっかり苦手になっている
自分に対して、「不安」や「劣等感」以外の何も
なかったですよ。

そんな時代がありました。

その大本を辿ると、家庭内の不和があったんです。

まぁ、別に今は恨んでも憎んでもいませんが、
「そういうことが、昔ありました」というお話です。

先日の自己紹介でも書きましたが、。
「どうしたら、自分の心が
分かってもらえるんだろう?」

っていう想いを抱えている時間が
非常に長かったんです。

対話って、大事ですよ。

特に、近しい人間との対話は大事です。

「親」って、子どもにとっては、
「世界のすべて」みたいな存在ですからね。

そんな存在と、気持ちが通い合うような対話が成立
しないっていうのは、不幸でしかないですよ。

結局ね、私が「聞く力」について注力している原点は、
子どもの頃の、この辛さがあるんだと思います。

対話が成立しないことで、どれだけ人が不幸になるかを
実感しているから。

すごい小さな世界での実感ですけど、
やっぱりこれは真理だと思います。

今、LINEなんかでも「既読スルー」で傷つく人も
いるわけでしょう?

あれ、確かに気になりますからね。

「返信がないのは、何か機嫌を損ねてしまったから
ではないか?」とか、気を揉んでしまいますよね。

それは分かります。

まぁ、SNS上でのコミュニケーションについては
非常に込み入った話にもなってしまいますので、
いずれかの機会に譲りたいと思いますが、
私が昨日、
「質問は、相手へのプレゼント」
と書いた、その根本には、子ども時代に
私が感じていた孤独感・無力感が、大きく影響している
と思います。

ただし、
「どんな質問でもプレゼントになるのか?」
と疑問に思われた方もいらっしゃいますよね?

次回は、その辺りについて書いていきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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