SSTAR WARS Blou-ray BOX

『スター・ウォーズ エピソード5』Disc

1980年に公開された、『スター・ウォーズ』の第2作目。現在は、“エピソード5” と書くのが当たり前になっておりますが、この作品が、シリーズ2作目だったわけです。

さらに言うと、当時、“ひとつながりの完全オリジナルストーリーで3部作” なんて映画は前代未聞!
当時、小学3年生だった私は、映画館でエンディングテーマを聴きながら、
「え、これで終わり!?」と驚いたものです。

劇場パンフレット 表紙画像

昭和55年公開当時の劇場パンフレット。もちろん私物です。

いや、驚いたというと正確ではないかもしれません。
作品自体は、あれやこれやと要素がてんこ盛りで大満足していましたからね。

「え!? 続きはいつ!? 続き見ないとスッキリしないよね?」
という戸惑いの成分の方が大きかったのです。

この映画は、次作への橋渡し。重大な謎は、次の作品が公開されたら分かるという据え置き状態。
次作のタイトルが『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐』(後に『ジェダイの帰還』に邦題を変更)
だということが分かるのも、3年ぐらい先の話。

今でこそ、公開前から「3部作」なんて宣伝する映画が当たり前のように出現していますが
当時、そんな映画なんて誰も体験していないわけです。

「3部構成で映画を製作・公開する」なんてことを、当たり前のように映画界に定着させたのが
この『スター・ウォーズ』であり、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985、1989、1900)
であったわけなんですよ。

当時は、「どーなちゃうんだろう?」「あれって、本当?」「あいつは大丈夫なのか?」と
世界中のファンが、モヤモヤとした気持ちを抱えていた……と思います。

私は、というと…「レイアは、ルークじゃなくて、ハン・ソロを選んだのか…」ということが
何だか妙に気になっていたのを覚えています。

多くの謎と、魅力あるキャラ、忘れられない名ゼリフ

物語のラストに勝利のカタルシスもなく静かに終わったこの作品について、
長い間、“地味だ” という印象を強く持っていました。

しかし、「つまらない」とは、一度も思ったことがない。
何だか妙に好きな作品……というか、スター・ウォーズで真っ先に思い出す
名場面も名ゼリフも名キャラクターも、この『帝国の逆襲』に詰まっています。

特にヨーダ!

そしていざ『スター・ウォーズ/ジェダイの復讐』(後に『ジェダイの帰還』)が
公開され、3部作の全貌が判明すると、いつの間にか

「帝国の逆襲が、一番良く出来ている」という声が
世間でも強くなってきたように感じています。

ただし、その評価も、
エピソード1~3を先に観た世代とでは、大きく異なるはず。

エピソード1~3で、アナキンの物語を先に鑑賞してしまうと……特にエピソード3の
ラストを知ってからこの『帝国の逆襲』を観てしまうと、大分感動が違うはずなんです。

だって、名ゼリフ満載で描かれた『帝国の逆襲』のストーリーの核となるエピソード…
 ルークとダース・ベイダーの関係
も、
 レイアとハン・ソロの急接近と、レイアとルークのほのかな恋
も、
エピソード3観てたら、丸分かりなんですからね! あまりドキドキしないでしょ!?

リアルタイムで『スター・ウォーズ』を観てきた私たち世代はしかし、
上記2つの問題について、3年間もヤキモキしていたんですから!

とにかく、この作品の成功によって、
『スター・ウォーズ』の輝きは不滅のものになったと断言しておきます。

昭和55年公開当時の劇場パンフレット中面

当時購入した劇場パンフレットより。“特撮映像の奇蹟” という解説文が、当時のインパクトを物語っています

今のCG映画に慣れている人が見ても、色褪せない魅力

でも、今のCG映画に慣れている人たちが、オリジナルの『スター・ウォーズ』に
初めて触れた時に、一番しっくりくるのは、この『帝国の逆襲』だと思います。

エピソード4の『新たなる希望』については、世界中の映画・マンガ・TV・演劇などで
無数のパクリやパロディ、オマージュ作品が生まれたため、

 どこかで見たようなシーン が
 古臭い特撮技術 で
 割とゆっくりとした語り口 で
描かれているので、観る時の気分によってはシンドイこともあるでしょう。
私自身、実のところ、一番鑑賞率が少ないのが、一作目なんです。

まぁ、世の中に受け入れられるかどうか分からない中で作成した一作目ですから、
なるべく分かりやすいように丁寧なテンポでストーリーを進める必要があったでしょう。
さらに、特撮だって低予算。
手作り。
諸々、若者たちによる、初めての挑戦だったわけです。

それに、そもそも、ジョージ・ルーカスの監督作品って、どこかモッサリしてるんですよ。
『アメリカン・グラフィティ』しかし『THX-1138』しかり。

でも、世界中での大ヒットを受けて制作された『帝国の逆襲』は、違います。
キャラクターの扱いについて、自信が違います。
大人気キャラを、かっこよく描くわけです。
ルークはもはや、都会に憧れる田舎の青年ではなく、
宇宙を救うことのできる “ジェダイの騎士” なのです。
ハン・ソロ演じるハリソン・フォードも、前作の成功によって自信を得て
あか抜けて、かっこよさが増しています。

キャリー・フィッシャーのレイアに、なぜルークとソロが2人して
惚れてしまうのかということについては、世界中で疑問符が消せなかったわけですが…。

ジェダイという設定も、世界中に受け入れられています。
より大胆な描写が出来ますし、より深い世界観を示すことができます。

そして、監督に抜擢されたアーヴィン・カーシュナーの手腕と相まって、
非常にテンポよく、幾重にも要素を重ねた物語が展開されていきます。

特に、氷の惑星 ホスで繰り広げられる戦闘シーン!
これは、何度見ても燃えます。

そして、ルークとヨーダの、フォースの修業。
これも、何度見ても沁みます。

……というわけで、話がいつまでも尽きないので、この辺で筆を置かせていただきます。
次は『ジェダイの復讐』(後に『ジェダイの帰還』)です。

  

■作品メモ
 氷の惑星・ホスでの決戦を辛くも生き延びた反乱軍。この戦いを終えたルークは、フォースのみの存在となった師・オビ=ワンの言葉に従い、ジェダイの騎士として修業を積むために辺境の惑星・ダゴバへと飛ぶ。一方、レイア姫とC-3PO、R2-D2は、反乱軍入りしたハン・ソロ、チューバッカと共に、ハンの昔の仲間であるランド・カルリジアンが執政官として治める空中都市 クラウド・シティへ。しかし、その都市にはすでに、帝国の罠が仕掛けられていた……。
 映画史に残る記録的なヒット作。ILMのCG技術が発達したことを受けて、ジョージ・ルーカスが作品のブラッシュアップを敢行した「特別編」が1997年に公開された。
  (オリジナル版:1980年制作、124分。 特別編:1997年制作、129分)

【製作総指揮】ジョージ・ルーカス
【監督】アーヴィン・カーシュナー
【脚本】リー・ブラケット、ローレンス・カスダン
【製作】ゲーリー・カーツ
【音楽】ジョン・ウィリアムス
【キャスト】ルーク・スカイウォーカー/マーク・ハミル : ハン・ソロ/ハリソン・フォード : レイア・オーガナ/キャリー・フィッシャー : オビ=ワン・ケノービ/アレック・ギネス : R2-D2/ケニー・ベイカー : C-3PO/アンソニー・ダニエルズ : チューバッカ/ピーター・メイヒュー : ランド・カルリジアン/ビリー・D・ウイリアムズ  ほか

■DVD、Blu-ray発売元:20世紀フォックス・ホーム・エンターテインメント・ジャパン株式会社


■笑談快縁(株式会社プラップル)
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