環境庁「食品ロス ポータル」より

こんにちは、株式会社プラップル コピーライターで
ソコキコ™オフィシャルトレーナーの佐藤秀治です。

日本は、いい国です。
平和な国です。
恵まれた国です。

でも、いろんな側面があります。

人によっては、「景気がいい」と言いますが、
ある人は、「閉塞感がすごい」と言います。

そして今「相対的貧困率」が高くなり、
「子どもの貧困」が目立つようになり、
子ども食堂などに取り組む人たちが増えています。

その一方で、コンビニでもスーパーでも、日本の
お店にはお弁当などの調理済み総菜が山盛り。

そして、期限が来れば廃棄。

ゴミになります。

食品廃棄率は世界トップクラス。

食べるに困る人が増える一方で、捨てられる食糧が
大量にあるんです。
食糧自給率も、それほど高くないのに。
北海道だって、今年は災害に見舞われて大変だった
のに、それでも食糧廃棄は止まらないんでしょうね。

2015年度の食品由来の廃棄物等は2,842万トン!
そのうち「可食部分(食品ロス)」が646万トン!

何だかすごいアンバランス。

と、こんなことを書き出したのは、先週土曜日のラ
ジオで、とても気になる話を聞いたのがきっかけ。

番組はTBSラジオ『久米宏 ラジオなんですけど』。
話をされていたのはジャーナリストの井出留美さん。

久米宏:東日本大震災の時に(中略)被災地を回って、避難所、体育館とか、そういう非難しているところに食料品が回ってくる。(中略)たとえば、500人収容されているところに、495個しかお弁当が届かなかった時に、この収容所を管理している人たちは、どういう対応をしたんですか?

井出留美:あの、私が経験した話は(お弁当ではなくて)もう少し日持ちの長い食品だったんですね。
久米:はい。

井出:それが、人数にぴったり合う数ではなくて、若干欠ける数だったんですね。で、それが、ずっと放置されていて、またそこにいったらば、それがダメになっていたっていう…。
久米:つまり、ピッタリじゃないと配らない、というわけですね。ピッタリ以上じゃないと配らない。

井出:そうですね。平等じゃないから配らないとか。さらに「おかしいな」と思ったのは、同じ食品なのにメーカーが違うから平等じゃないから配らない、とか。「は?」って思って。

  TBSラジオ『久米宏 ラジオなんですけど』2019年1月19日放送より

あの非常時に、大量の食糧を配らないで、腐らせ
ちゃった……。

ちょっと融通を利かせれば、それで済む話なのに。

もっとも、避難所も大混乱ですし、自治体職員も
自分の身内が心配な中、入れ替わり立ち代わりで
非常に大変。

すべてがすべて、うまくいくはずもないんですが
こうして聞くと、とてももったいないことが起き
ていたことだけは確かな事実。

しかも、後半。「メーカーが違うから不平等」
いうのは、コントの台本のようにも見えます。

そして話題は、「恵方巻」に

恵方巻と節分の豆

久米:最近聞いたニュースで、半分笑ったんですけど、(中略)農水省が文書で業界に通知を出したんです。知ってます?
井出:はい。

久米:「恵方巻を作り過ぎるな」って言うんですけど、これ、役所が言わなきゃダメな問題ですか?
井出:ダメな問題ですね。
久米:ふぅははは(失笑)。
井出:あのー(失笑)。

久米:日本人頭おかしいよって、僕は思いました。
井出:そうですね、私も両方の気持ちがあって、その「あーありがたいな」ってそのぉ、何でしょうそのポジティブな気持ちと、「あーここまで来たかぁ」みたいな、すごい残念な気持ちと、両方あるんですね。
でも、なぜそれが、国が出してくれるのがありがたいかというと、食品業界の中に上下関係、ヒエラルキーがあって、作り手が決定を起こすと、売り手、販売者、小売店から、取引停止になるリスクがあるんです。だから、廃棄コストを払ってでも、やっぱり、多く作らざるを得ない。
 多く作り過ぎないと、商売を続けられない、取引を続けられないというような、そういう関係性があるんですね。

久米:あのぉ、ほぼ必ず、納品するよりもちょっと多めのものを作っておかないと、欠品が出ちゃうから?
井出:欠品が出ちゃう。

久米:それは日本の商習慣?
井出:そうですね。食品業界の商習慣。で、売り手の人が、たとえばその「100個納めますよ」と言って、ほかのところでスゴイ売れちゃって100個納められなかったら、「どうしてくれるんだ! この売り上げが上がらなかったじゃないか!」ということで、その分を補填しないと、売上を…補償金? 補償しないといけない。悪くすると、取引停止になるから、メーカーはすごくそれを恐れているんです。欠品が怖いんです。

久米:恵方巻ってね、忘れもしないんですけど、僕昔ニュース番組をやってる時にね、関西出身の出演者がいて……関東では恵方巻って誰も知らなかったんです。で、節分の季節になると、関西ではみんなね、恵方を向いて長い海苔巻きを、家族そろって同じ方向を向いて食べるのって言ってね。その間、食べ終わるまで一言も口をきいちゃいけないんだって話をしたら、全員がねぇ「バカなことを言うんじゃないよ」と。
井出:あはは。

久米:「知らないと思って、お前は関東の人間を、東北の人間をダマそうと思って、そういうバカな話をして。ありえないじゃないか、しかも同じ方向むいて、戦艦大和みたいに砲身向けて、
井出:あはははは。
久米:食べるまで黙って食べるなんて、昔から関西ではそんなことやってるなんて「バカなことを。知らないと思ってぇ」って言って、みんなで大笑いしてたのが、ついこの間のことなんですけど、某コンビニが売り始めたと思ったら、あっという間ですもんね、恵方巻って(流行るのが)。

  TBSラジオ『久米宏 ラジオなんですけど』2019年1月19日放送より

そうなんですよ。恵方巻なんて、関東には
なかったんですから。いいんですよ、あん
なもの食べなくっても。

縁起なんて変わりゃしないですよ。

某コンビニで売り出した、まさにその時、
私、そのコンビニで夜勤バイトしてました
からね。

「変なもの売り出したなぁ」としか思って
いませんでしたよ。

それが今では、食品ロスの大問題児。

だって、節分の日限定なんですもの。

エビとか入ってるし。

クリスマスケーキ以上の難物。
でも、クリスマスケーキも今も変わらぬ
問題児。

業界の商習慣を見直してもらわないとい
けないですよねぇ。

でも、小売店側が、
しっかり大量に
仕入れるているのは、
私たち消費者のため!

だって、買えなかったら文句言うでしょ?

これも日本のおもてなし!

でも、そのために食糧を無駄にするのは
本末転倒過ぎます。

廃棄コストを価格に上乗せしているから、
恵方巻は、普段の「太巻き」より高い
わけ
ですし、「高い」から買うのを遠慮したり
するわけで……。

回りまわって、消費者自身の首を絞めてる
のと一緒じゃないですか???

だから、私たち消費者も、襟を正さない
といけないですよねぇ。

お店の棚がパンパンに埋まってなくても、
臆せず食品を買いましょう。

そして、変えなかったら、諦めましょう。

そしてこの、恵方巻に見られるような、
「良かれと思った結果、誰かを圧迫する」
という仕組みが、日本中に溢れている気
がするんです。

ずーっと、その違和感を感じています。

……とたまにはこんな話で、失礼しました。
最後までお読みいただきありがとうございます。

追伸

 消費期限切れが近くなったのお弁当や
おにぎり、サンドウィッチなど、コンビ
ニでは、レジで「ピーっ」と鳴って、廃
棄されますよね。

あれ、コンビニ本部がなぜ売らせないか?

それは、「捨てさせた方が、本部が儲か
るから」なんだそうです。

でも、「見切り販売」で値下げして売れば
お店の方が儲かるそうです。
うまくすれば年間400万ぐらい利益が増え
るとか。

詳しいことは、こちらの井出さんの記事
を読めば分かる!ということでした。
 ↓

「農水省恵方巻き削減要請が正しくない」?見切りより捨てた方が本部が儲かるコンビニ会計を理解していない

  井出留美 | 食品ロス問題専門家・ジャーナリスト・博士(栄養学)
  Yahoo!ニュース 1/18(金) 17:56