『わけあって絶滅しました』書影

子どもたちに読ませようと思って購入してきた人気の本
『わけあって絶滅しました。』
(丸山貴史 著、今泉忠明 監修:ダイヤモンド社刊)
をパラパラと読んでいたのですが、面白いです。

同じ著者による『ざんねんないきもの辞典』シリーズも
家にありますが、息子は何度も繰り返し読んでいます。

今回のこの本も、変わらず面白いです。

と、122ページ。

ほうほう、ヨウスコウカワイルカ。
知ってる知ってる、あの、くちばしの長い、
細長い感じの変わったイルカだよねぇ~」
などと思いながら読んでいたのですが……

あれ? と。

読んでいるのは『ざんねんないきもの辞典』じゃなくて
『わけあって絶滅しました。』だよな……と。

えーーー、絶滅してたんだぁ!

知りませんでしたぁ。

子どもの頃、テレビのドキュメンタリーで映像を
見て知っていた、お馴染みの生き物が絶滅していた衝撃。

ググってみると、2006年の大規模な調査で一頭も確認
できず、絶滅宣言が出されていたんですね。

しかし、2016年に「似ている生き物」の目撃例が報告されて
もいるようですが、絶滅宣言は覆っていません。

以下、Wikipediaからヨウスコウカワイルカの年表を引用
させていただきます。

年表
紀元前3世紀頃 – 推定個体数約5,000頭
1950年代 – 推定約6,000頭
1958-1962年 – 大躍進政策が施行される
1970年 – 葛州覇プロジェクト開始
1979年 – 中国政府が絶滅危惧種に指定
1983年 – 法律で捕獲を禁止
1986年 – 推定約300頭
1989年 – 葛州ダム完成
1990年 – 推定約200頭
1994年 – 三峡ダム建設開始
1996年 – IUCNが「絶滅寸前」としてリストに記載
1997年 – 推定50頭以下(13頭確認)
1998年 – 7頭確認
2003年 – 三峡ダム貯水開始
2006年 – 1頭も確認ができず、”絶滅”が宣言される

 Wikipedia 「ヨウスコウカワイルカ」の項目より

こうしてみると、私が子どもの頃に見たドキュメンタリー
の時点で、絶滅危惧種だったわけですね。

しかし、「映像を見ただけ」とは言え、
ちゃんと知っている生き物が、こうして絶滅していたという
事実に触れると、やっぱり驚きます。

中国最大の河、揚子江にのみ生息していた
ヨウスコウカワイルカ。

その絶滅と、中国の経済的発展は、まったく無関係では
ないわけで、日本でも、こんな風にして、
いろんな動物が絶滅していったのだろうなぁ、と。

そう思うと、感慨深いものがあります。

   

今日も、新しい気づきに感謝です。